近所の美容室やラーメン屋がすぐに閉店するのはなぜ?
近所の美容室やラーメン屋さんがよく閉店していませんか?
最近ではコロナの影響で閉店しているお店もあると思いますが、以前から美容室やラーメン屋がまだオープンしてそれほどたたないのに閉店しているのをよく見ると思います。
なぜ美容室や、ラーメン屋に限らず飲食店がすぐに閉店に追い込まれてしまうのでしょう?
美容室を出店
私も15年以上前になりますが美容室を出店したことがあります。
当時、東証一部上場企業の美容室で7年位店長を務めて実績も残せたし、腕の良いスタッフも一緒にやることになっていたので絶対にうまくいくと思ってました。
しかし結局半年で運転資金が底をついて、以前から誘われていた、美容室を数店舗経営していて開店時に設計や施工をお願いした会社に吸収されました。
当時私は場所が悪くても行列のできるラーメン屋を見て、腕の良いスタッフを揃えれば美容室は繁盛すると思っていました。
大手美容室チェーンで店長を任されて、マネージメントも勉強したつもりになっていました。
しかし店長としてお店を任されるのと、経営者としてお店を運営する事は全く別物です。
経営者として大事なこと
美容師や料理人、それ以外でも職人系の仕事をしている人はほとんどの人が将来独立することを目標にしていると思います。
そしてほとんどの人が自分の技術をみがくことに最大の努力と時間を費やしています。
当然技術をみがくことは大切です。
一技術者として一生働いていくのならそれでもいいでしょう。
しかし独立を考えているのなら技術以上に大事なことは経営を勉強することです。
どんなに一流の腕があっても経営者としての知識がないと必ずお店はつぶれます。
たまたま時流に乗って一時的にうまく行ったとしても、何年後かにはお店は閉店しているでしょう。
100%じゃなく80%でいい
たとえば美容師の場合、ぶっちゃけお客様には100%の技術と80%の技術の差なんてわかりません。
しかしほとんどの美容師が80%の技術を身に着けても、残り20%の技術を身につけるために何年間も貴重な時間をかけ続けます。
将来独立を考えているのなら、その時間を経営の勉強に当ててください。
90%が3年以内に閉店
新規出店の美容室の60%が一年以内に、90%が3年以内に閉店していると言われています。
その最大の原因は技術だけをみがいて、経営の勉強をしないで独立するからです。
美容室に限らず、お金さえあれば誰でもお店を持つことは出来ます。
難しいのはお店を持つことではなく、継続していくことです。
お店を継続するために必要なことは経営を勉強することです。
去年の常識が今では非常識
昔と違って今は時代の変化が急激に起こります。
去年の常識が、今年は非常識になってしまうこともあります。
何年も前の経営の本を読んでも、ほとんどが現代では通用しません。
不変の経営の本質的なことはあります。
私も松下幸之助や本田宗一郎の本は好きで読んでいます。
当然、勉強になったこともたくさんあります。
しかしマーケティングはすごい勢いで変わっていきます。
常にアンテナを高くして時代の流れを捉えていかないと、あっという間においていかれます。
生き残るお店と消えていくお店
パンケーキのお店やタピオカミルクティーのお店はあっという間に増えて、1年後にはたくさんのお店が閉店してしまいます。
しかし中には流行が終わったあとでも繁盛しているお店もあります。
流行りに乗って稼げるだけ稼いだらさっさと閉店してしまうのも1つのやり方だと思います。
しかし職人が個人で独立してお店を出す場合は、いかに継続してお店をやっていくことが出来るかが大事です。
そのためにきちんと経営を勉強してから出店しましょう。
まとめ
ネットビジネスの世界でも二通りの考え方があります。
流行に乗って稼げる間に一気に稼いでだめになったらすぐ次に乗り換えていくやり方
コツコツと積み上げて、徐々に稼げるようになって長く稼ぎ続けるやり方
どちらがいい悪いではなく、どっちが自分にあっているかだと思います。
何のビジネスをするにしても大事なことは、常に勉強をして自分自身をスキルアップしていくことが必要です。